【就職氷河期世代の『安定』を再定義】─雇用、キャリア、お金、家族を見つめ直す
「仕方ない」で終わらせない。就職氷河期世代が掴む新しい安定

・就職氷河期に正社員として就職できず、いまだに非正規雇用のまま…
・正社員にはなったけれど、昇給や昇進の機会に恵まれていない気がする…
・経済的に余裕のある収入とは言えず、老後の生活が不安…
バブル崩壊後の「就職氷河期」を生き抜いた世代は、
社会の荒波の中で「努力しても報われない不公平な時代」を経験しました。
結果として、
非正規雇用、低賃金、キャリアを確立できない、
などといった理不尽な働き方を長年にわたって強いられています。。。
ですが、、そんな”就職氷河期”を経験された皆さんへ。
今、"人生の折り返し地点"にありながら、
『氷河期だったから仕方がない』と今後の人生まで投げ出してしまうのは危険です⚠️
老後の生活、家族との関係、健康面に至るまで、
人生の後半戦すべてに影響する重大なリスクが待ち構えています。
”就職氷河期”を経験してきたシンゴ(52歳)も、今後の生活に不安を覚える一人です。
彼はしかし同時に、50代を迎え、以後の働き方をなんとか変えたいと考えています。

「時代のせいにしても、何も変わらない。
でも、“今からでもできること”があるなら、
もう一度挑戦してみたいと思ってる。」
かく言う私自身、この氷河期の真っただ中で社会に出ました。
大卒でありながら、就活の面接ではことごとく落ち、
ようやく手にした内定は、20人に満たないベンチャー企業1社のみ。
そのベンチャー企業も1年ほどで倒産し、"安定"を求めて国家公務員である陸上自衛官に。
入隊同期には自分と同じように大卒者が多く、当時の"氷河期"をリアルに肌で感じました。
自衛隊は約15年ほど続け、安定した環境で働くことができていましたので、同世代で常に不安定な雇用環境に向き合ってこられた方々に比べれば、だいぶ恵まれていたと思います。
自衛隊を退職した後も、さまざまな企業を渡り歩き、同世代の同僚と働き方についてさまざまな対話を重ねてきました。

本業は会社員の40代ブロガー。
自衛隊や複数の民間企業など、通算7度の転職を経験し、
その過程でさまざまな世代の同僚と対話を重ね、
「人間関係の悩み」や「転職・退職にまつわる悩み」に向き合う。
ブログを通して、働き方の多様性やその価値観について継続発信中。
この記事では、**「就職氷河期世代が改めて考えるべき“安定の新しいカタチ”**を、
「雇用・キャリア」、「お金・資産」、「家族・人生」の3つの軸から整理して解説します。
この記事を読むことで、
・これまでの“安定=終身雇用”という思い込みを手放し、
・自分らしい安定を「自ら構築する」ための考え方がわかるとともに、
・今からでも取り戻せる行動プラン(リスキリング、副業、資産形成など)を
具体的にイメージできるようになります。
「安定」はもはや"他者から与えられるもの”ではありません。
これからは、自分の選択と行動で安定を掴み取る時代です。
氷河期世代だからこそ、
数々の困難を乗り越えてきた“しなやかさ”と“粘り強さ”を皆さんはお持ちのはずです。
この記事が、
あなた自身の「新しい安定」を確立するきっかけになれば幸いです。
氷河期世代の実態と“安定”が遠かった理由

「就職氷河期世代」とは、1990年代半ばから2000年代初頭に社会へ出た、
現在40代〜50代前半の人たちを指します。
バブル崩壊後の景気後退期に直面し、企業が一斉に新卒の採用を抑制。
多くの若者が正社員としてのキャリアをスタートできず、非正規や派遣で働かざるを得ませんでした。
これが、不安定な雇用環境での働き方を強いられる結果となり、
キャリアを確立できなかった理由であることは言うまでもありませんね。
その影響は、今なお続いています。
たとえ努力を重ねて正社員になれたとしても、給与水準や昇進のチャンスになかなか恵まれず、
「同年代よりも収入が低い」
「転職しても待遇が上がらない」
、、などといった声は少なくありません。。
また、社会全体の構造変化も就職氷河期世代を追い詰めました。
終身雇用が揺らぎ、年功序列も崩壊。
かつて「安定」の象徴だった大企業でさえ、”リストラ”や”早期退職”の言葉が日常的に飛び交うようになりました。
“失われた30年"という言葉に代表されるように、景気が冷え続けてきた日本社会。
氷河期世代に対し、根本的な解決策をずっと示してこなかった政府。
そういった社会のせい、政府のせいにしたい気持ちは分かります。
私自身、就職難にあえぎ、悔しい思いを重ねてきました。
『なんで大学まで出て、自衛隊にいるの?』なんて、当時の同僚から不思議そうに聞かれたことがあります。
“氷河期の就職難"を経験してないあなた方には到底分かるまい!
、、と、何度、心の中で叫んだことか。。
しかし、こういった時代背景を言い訳にし、いつまでも冷めた目で世間に恨み言を吐いていても仕方がありません。
そんなボヤきを重ねても、我々の今後の人生は、1ミリも変わりません。
いま、私たちが改めて考えるべきなのは──
「自分の人生を主体的にコントロールすること」であり、
それが今後の人生を本当の"安定"に導いてくれるのです。
“安定”の意味が変わった今、氷河期世代が向き合うべき3つの軸
この章では、この令和の時代において、
氷河期世代が向き合うべき3つの軸についてそれぞれ解説していきます。
軸① 雇用・キャリアの安定

かつて「安定」とは、同じ会社に長く勤め続けることを指していました。
しかし今は、企業が個人を守る時代ではありません。
それは、氷河期世代の皆さんであれば、よくご存知のはずです。
安定を生み出すのは「会社という組織に属すること」ではなく、「自分自身のスキルと市場価値」です。
40代・50代の氷河期世代の皆さんは、実務経験が豊富で、課題解決力や現場対応力に長けています。
ここが、バブル世代と呼ばれた、"会社ありきの甘えた世代"とは明らかに異なります。
それらの能力を言語化し、“再現性のあるスキル”として整理することが重要です。
資格取得や学び直し(リスキリング)は、いわば、「自分を守る武器」となります。
たとえば実務で使える英語力、簿記やFPなどの資格、ITリテラシーなどは、汎用性の高いスキルとして、今後もますます価値を増していくでしょう。
軸② お金・資産の安定(副業・複業)

働き方が多様化した今の世の中においては、収入の安定=「一つの会社に頼らないこと」です。
本業一本ではリスクが高く、万が一、転職を強いられたり、
ご自身の病気もしくは家族の介護などに直面しては、収入が途絶えてしまう危険があります⚠️
こういったリスクを回避するのが、副業による“収入の分散化"です。
クラウドワークスなどでできる在宅ワーク、
メルカリを活用した転売、
ブログ・YouTubeなどの情報発信などなど、
今は実にさまざまな副収入を生み出す手段があります。
最初は月に数千円でも、コツコツスキルや知識を積み上げていけば、「あなたが寝ている間にもお金を生み出す仕組み」、いわゆる“不労所得"を作ることもできるようになります。
また、副業による収入アップだけでなく、
家計管理・資産運用・社会保障制度の理解も合わせて進めることで、
お金全般に対する見通しが立ち、今後の生活への不安が軽減されます。
ずっと氷河期の荒波を乗り越え、さまざまな仕事に挑戦し、無意識のうちに貴重な経験を重ねてきた皆さんであればこそ、副業への挑戦も功を奏するでしょう。
同年代であり、40歳を過ぎてから、かれこれ5年以上もブログを続け、わずかながらも副収入を生み出している私が断言します。
皆さんが苦労した経験や知識は必ず何かしらの副業に活かせるはずです✨
軸③ 人間関係の安定

「仕事だけが人生」だった時代は終わりました。
家庭、健康、人とのつながり──どれか一つが欠けても、心の安定は揺らぎます。
どの世代にも共通して言えることですが、、
特に氷河期世代は、職場でも家庭でも人間関係において悩みを抱えやすい年代。
親の介護、子どもの進学、自分自身のキャリア…
このうちの一つでも大きく崩れる(うまくいかない)と、心身に不調をきたしてしまいがちです。
これを避けるためにも、すべてを一人で抱え込まず、「誰かに頼れる仕組み」をつくることが大切です。
お住まいの地域のコミュニティに参加してみるのもいいでしょうし、
オンラインで同世代とのネットワークづくりも有効でしょう。
孤独を防ぎ、心理的な支え合いを得ることで、人生の安定が長続きします。
困った時に相談できる仲間や、そこまでではなくとも、単にグチを聞いてくれる人がいるだけでも、だいぶ生きやすくなります。
氷河期世代だからこそ持てる“レジリエンス”と武器

氷河期世代の多くは、恵まれたスタートラインとは言えない環境から社会に出ました。
非正規雇用、転職の繰り返し、理不尽な評価──。
それでも歯を食いしばって働き続けてきた経験こそ、この世代が持つ“最大の武器”です。
景気や理不尽な社会制度に左右されない「生き抜く力」、
そしてどんな状況でも前を向く“レジリエンス(回復力)”。
これは、安定した時代を生きてきたバブル世代や若い世代には真似できるものではありません。
負け惜しみのように聞こえるかもしれませんが、
今こそ、不遇の時代を乗り越えてきた経験を“ポジティブな成果"に転換すべきです。
実際、近年ではこの世代を中心に、
副業・再就職・資格取得・地域活動など、
自分のキャリアを再構築する動きが着実に広がっています。
長年の経験を糧に、管理職やリーダーとして若手を育てたり、現場を支える中堅としてチームの潤滑油になる存在も少なくありません。
「できない理由」にばかり目を向けるのではなく、「今できること」に焦点を当てる柔軟さこそ、
氷河期世代が次の時代をリードしていくための強みであり、他の世代にはない"武器"なのです。
大切なのは、誰かにチャンスを与えられるのを待つのではなく、
自らの経験と強みを再度"自己分析"し、新たなステージへ踏み出す勇気を持つこと。
今の職場で自身の価値を見出せないのであれば、スキルを身につけ、ご自身の強みを活かせる場に転職することです。
私は常に英語力を磨き続けながら転職を繰り返し、そのたびに月収をアップしてきました。
さらにブログなどの副業も継続し、合間に新たな資格取得のための勉強も続けています。
不遇な時代に翻弄され、悔しさを覚えてきたあなたの胸のうちにも、
「周囲を見返してやる」といった"負けん気"が眠っているはずです。
行動プラン:今から始める「自分なりの安定」へのステップ

“安定”を再構築する第一歩は、現状を「見える化」することです。
焦って動く前に、自分の収入・スキル・人脈・健康などを一度整理してみましょう。
たとえばノートやExcelなどに「いま持っているもの」「足りないもの」を書き出すだけでも、
これからどう動いていけばいいか、ある程度の方向性が見えてきます。
次に、目標を設定します。
3年後・5年後・10年後、どう生きていたいのか──
その時に必要な収入・働き方・生活環境を逆算して考えます。
たとえば「転職で年収アップ」「副業で月3万円稼ぐ」「資格で専門性を磨く」など、
小さくても“具体的な数字”を目に見える形で書き出すことが大切です。
そして現実を変えるのは、小さな習慣の積み重ねです。
通勤時間に資格取得のための動画を1本見る、家計簿アプリで支出を管理する、
クラウドソーシングで1件だけ副業案件を受けてみる、などなど。
一つ一つは小さなことであっても、それを毎日積み上げ、習慣化していけば、自ずとあなたの日常は変わっていきます。
氷河期世代にとって“安定”とは、誰かが保証してくれるものではなく、
自分の手で積み上げていく“生き方”そのものです。
まとめ:就職氷河期世代がつかむ“新しい安定”とは

「安定」という言葉を、もう一度見直しましょう。
かつては、会社に守られることでした。
同じ場所で、同じ仕事を続けることだったかもしれません。
そう信じてきた時代が、確かにありました。
けれど、今はそんな時代ではありませんよね。
どんな企業もずっと続いていくものではなく、
どんな立場も保証されるものではないことを我々は知っています。
安定とは、どんな時代であっても自分の価値・強みを発揮できる力のこと。
それは、たとえ職を失っても、環境が変わったとしても、
「また立ち上がれる自分」でいられる強さです。
氷河期世代は、その力をすでに身につけています。
不安定な時代を生き抜き、数えきれない苦労を越えてきた経験。
それこそが、他のどの世代にもない“財産”です。
これからの人生をどう生きるかは、あなた次第です。
焦らず、諦めず、小さくとも一歩ずつ積み重ねていきましょう。
失敗を恐れ、現状をなんとかキープし続けようという後ろ向きの姿勢では、いずれまた変化に対応できず、苦境に陥るリスクが高まります。
そうではなく、常に自身のスキルを磨く努力を続け、何事にも積極的にチャレンジしていきましょう。
当ブログでは、『転職・退職』や『副業/在宅ワーク』などについて、他にも多数記事を掲載しています。
以下のリンク記事などを参考にしてみてください。
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