【家族がいるから、辞める決断ができない。】そんなときに整理してほしい、キャリア判断の考え方
「家族がいるから、辞められない」──その迷いを、責めなくていい理由

家族がいるからこそ、
仕事を辞めたい気持ちにブレーキがかかってしまう。。。
・家族の生活を考えると、今の仕事を辞めていいのか分からない
・家族を理由にすると、どこか逃げているように感じてしまう
・辞めたい気持ちと、守るべきものの間で板挟みになる
・誰にも相談できず、考えが堂々巡りしている
この悩みは、決して特別なものではありません。
問題は、「家族がいるから辞められない」ことではありません。
本当にまずいのは、
その迷いを“感情論”として片づけてしまい、
判断材料として正しく扱えていないことです。
多くの人は、
仕事の判断を「キャリア」「評価」「収入」だけで考えるべきだ、
という価値観の中で生きてきました。
その結果、
家族や生活、自身の心身の状態といった要素を
無意識に“後回し”にしてしまいます。
この状態のまま悩み続けると、
選択肢がどんどん狭まり、
「辞められない自分」を責め続けることになります。
私自身、これまでに
自衛隊や複数の民間企業など、通算7回の転職を経験してきました。
その中で、
家庭や生活を抱えながら働く人たちと数多く向き合い、
「家族がいるから動けない」という悩みを何度も聞いてきました。

本業は会社員の40代ブロガー。
自衛隊や複数の民間企業など、通算7度の転職を経験し、
その過程でさまざまな世代の同僚と対話を重ね、
「人間関係の悩み」や「転職・退職にまつわる悩み」に向き合う。
ブログを通して、働き方の多様性やその価値観について発信中。
この記事では、
「家族がいるから辞められない」という悩みを、感情ではなく“判断軸”として整理する考え方をお伝えします。
この記事を読むことで得られるメリットは以下の通りです。
✅ 家族を理由に悩む自分を、必要以上に責めなくなります
✅ 仕事の判断を、二択ではなく複数の視点で考えられるようになります
✅ 「辞める」「続ける」以前に、何を整理すべきかが分かります
✅ 自分なりの優先順位を、言葉にできるようになります
つまり、
感情に振り回されず、
冷静に選択肢を見渡せる状態に近づけます。
家族がいるから迷うのは、弱さではありません。
それは、人生を真剣に考えているからこそ生まれる、ごく自然な迷いです。
必要なのは、
無理に結論を出すことでも、
自分を追い込むことでもありません。
まずは、
「何を大事にしたいのか」を整理すること。
その先に、あなた自身が納得できる選択が見えてきます。
「家族のために我慢すべきか」と悩んでしまう理由
家族がいるからこそ、
仕事がつらくても簡単に「辞めたい」と言えない。
多くの人が、この段階で
すでに強い葛藤を抱えているはずです。
「家族を守る立場なのに、自分のつらさを優先していいのだろうか。。」
「ここで仕事を辞めたら、無責任だと思われるのではないか。。」
こうした思考が頭を巡り、
結局、何も決められないまま時間だけが過ぎていきます。
家族を理由にすると「逃げ」に感じてしまう心理

この悩みが苦しくなる大きな理由の一つは、
“家族を理由にすること=逃げ”
という感覚を、多くの人が無意識のうちに刷り込まれているからです。
これまでの日本社会では長らく、
・仕事は我慢するもの
・家族のために踏ん張るのが大人
・弱音を吐かずに働き続けることが美徳
こうした価値観が、当たり前のように語られてきました。
そのため、
「家族がいるから辞められない」と口にすると、
本当は正当な理由であるはずなのに、
どこか言い訳をしているような気持ちになってしまいます。
ですが、ここで一度立ち止まって考えてみてください。
家族の生活や将来を考えることは、
逃げでも甘えでもありません。
むしろそれは、
責任を放棄していないからこそ生まれる迷いです。
私は過去に実際、
涙を浮かべてベッドに突っ伏した小学生の息子に対し、
申し訳ないと思いながらも、単身生活を伴う転職を決意したことがありました。
当時は東北の片田舎では家族の生計を支えるのに充分な仕事が見つからず、
家族を残してでも、稼ぎのいい仕事に就く必要があったからです。
いっとき、家族を悲しませることになったとしても、家族の今後の暮らしを守るためなればこそ、当時の仕事を辞める決断をしました。
これもまた、形は違っても、
責任を放棄していないからこそ生まれる迷いが私の心の中にありました。
真面目な人ほど抱えやすい葛藤

このタイプの悩みを強く抱えやすいのは、
もともと仕事に対して真面目で、
周囲の期待に応えようとしてきた人です。
・任された仕事は最後までやり切ろうとする
・家庭でも職場でも「迷惑をかけない」ことを優先する
・自分よりも、まず周囲の状況を考えてしまう
こうした姿勢は、本来とても尊重されるべきものです。
しかし同時に、
自分の限界を後回しにしてしまう
という負の側面も持っています。
その結果、
「家族のために頑張らなければ」
「自分さえ我慢すれば、丸く収まる」
という思考が積み重なってしまい、
気づいたときには、取り返しのつかないくらい、
心身がすり減っていることも少なくありません。
なぜ、この葛藤は簡単に消えないのか
この葛藤が厄介なのは、
どちらを選んでも罪悪感が残りやすい
という点にあります。
・辞める → 家族に迷惑をかけるのではないか
・続ける → 家族との時間や自分の健康を削る
どちらを選んでも、
「これで良かったのか」という思いが頭から離れません。
そのため、多くの人は
「決めない」という選択を無意識のうちにとってしまいます。
ですが、決めない状態が長く続くと、
選択肢は少しずつ減っていきます。
仕事のつらさは増し、
家族との関係にも余裕がなくなり、
本来守りたかったものまで傷つけてしまうこともあります。
まずは、その悩み自体を肯定してください

ここで、はっきりお伝えしたいことがあります。
「家族のために我慢すべきか」と悩んでいる時点で、
あなたはすでに、
とても誠実にご家族と、そしてご自身の人生と向き合っています。
この悩みは、
意志が弱いから生まれるものではありません。
むしろ、
・家族の生活
・自分の働き方
・これからの人生
そのすべてを、きちんと考えようとしているからこそ生まれています。
ですからまずは、
「こんなことで悩む自分はダメだ」
と否定するのをやめてください。
悩んでいるという事実そのものを、
判断の出発点として認めることです。
それが、この先の選択を誤らないための、
最初の一歩になります。
仕事の判断を「キャリア」だけで考えると、苦しくなる
家族がいる状態で「辞めるべきか/我慢すべきか」を考えるとき、
多くの人が無意識に、ある“狭い物差し”で自分を判断してしまいます。
それが、「キャリア(=仕事上の成功)」という物差しです。
・会社で評価されること
・昇進して収入を上げること
・市場価値を高めること
・経歴に傷をつけないこと
もちろん、これらは大切です。
ですが、これらの視点だけで判断しようとすると、話は一気に苦しくなります。
なぜなら、家族がいる人の人生は、
仕事だけで完結しないからです。
キャリア=仕事の成功、ではない

まず前提として整理したいのは、
キャリアは「仕事の成功そのもの」ではないという点です。
本来キャリアとは、
「その人がどんな人生を選び、どう積み上げてきたか」
という、もっと広い概念です。
そこには必ずしも、"華々しい経歴や実績"を伴うとは限りません。
たとえば同じ年収でも、
・仕事に全振りして成果を出している人
・家族との時間を優先しながら働いている人
・心身の負担を抑えて安定を重視している人
それぞれの“正解”は違います。
にもかかわらず、私たちはついつい、
「キャリア=上に行くこと」
「勝ち続けること」
のような短絡的な発想で捉えがちです。
たとえば、「キャリア= 上に行くこと」のように考えていたとしたら、
『辞めたらキャリアが終わるのでは?』
『今辞めるのは負けなのでは?』
『ここで踏ん張れない自分はダメなのでは?』
などと、ご自身をわざわざ辛くなる方向に押しやっています。
この思考に入った瞬間、
判断が“自分の人生”ではなく、
世間からの評価になってしまいます。
評価・昇進・市場価値だけで判断する危うさ
「辞める/続ける」を考えるときに、
評価・昇進・市場価値だけを基準にしてしまうと、
以下のような危険性が出てきます。
⚠️危険性❶ 耐えられるかどうか”が前提になる

本来は、
「この環境が自分に合っているか」
「家族の生活にフィットしているか」
を考えるべきなのに、
「あと何年耐えれば評価がつくか」
「ここで辞めたら職歴に傷がつかないか」
という、ご自身を痛めつける方向にズレていきます。
結果として、
自分の限界を無視して突っ走ってしまうことになりがちです。
⚠️危険性❷ 会社のルールで人生を決めてしまう

評価や昇進などは、基本的に会社側の基準です。
つまり、それを最優先にしてしまうと、
会社にとって都合のいい生き方(辞めない、我慢する、空気を読む)に寄っていきます。
家族のために悩んでいるはずなのに、
いつの間にか、判断の主導権が"会社の基準”に乗っ取られる形になります。
⚠️危険性❸ 「今の自分」に合う選択肢が見えなくなる

会社の評価軸だけで考えてしまうと、
選択肢はほぼ二択になります。
・昇進ルートに乗り続ける(続ける)
・それを降りる(辞める=後退)
でも現実は、そんな単純ではありません。
家族がいる人に必要なのは、
**“今の人生に合う働き方の再設計”**です。
評価軸だけでは、その発想に辿り着けません。
会社からの評価を重視するあまり、
『家族も含めた最適な働き方』が視野に入らなくなるからです。
人生全体で見たときの“歪み”

仕事の判断をキャリアだけで考えると、
最も大きな問題はここに出ます。
人生全体で見ると、どこかに歪みが生まれるのです。
たとえば、こんな歪みです。
⚠️ 仕事では評価されているのに、家では余裕がなくなる
⚠️ 年収は上がっているのに、体調が崩れていく
⚠️ 「このまま続ければ安定」と言い聞かせながら、メンタルが削られていく
⚠️ 家族のために働いているはずなのに、家族と向き合う時間がなくなる
この状態は、一見すると“なんとか頑張れている”ように見えます。
でも本人の内側では、じわじわと人生のバランスが崩れていきます。
そして厄介なことに、
この歪みはある日突然、大きなダメージとして襲いかかってくるのです。
☠️ 体調を崩して動けなくなる
☠️ 家族関係がギクシャクする
☠️ 心が限界を迎え、活力が失われる
こうなってからでは、選択肢が急に狭くなります。
だからこそ、
「まだ大丈夫」「まだ我慢できる」段階で、
家族を含めた人生全体の歪みに目を向けることが重要です。
仕事の判断は「人生の条件整理」で考えていい

ここまでを踏まえると、
家族がいる人のキャリア判断は、こう置き換えた方がラクになります。
キャリアの勝ち負けではなく、人生(働き方)の条件整理として考える。
・家族との時間をどう確保したいか
・生活リズムや健康は守れているか
・心の余白は残っているか
・この働き方を、あと何年続けられそうか
・何を優先し、何を手放すか
これはご自身の人生に責任を持つための、合理的な判断軸です。
家族・生活は「感情」で決めるものではなく、立派な判断材料です
ここまでで、
「家族がいるから辞められない」という迷いが、
弱さや甘えではないこと、
そして仕事の判断を“キャリアだけ”で考えると
苦しくなりやすいことを整理してきました。
この章では、さらに一歩踏み込みます。
家族や生活を理由にすることは、感情論などではありません。
それは、仕事を続けるかどうかを判断するための、
極めて現実的で重要な条件です。
家族を理由にする=感情論、ではない

「家族を理由に辞めたいと思うのは、感情に流されているだけではないか」
そう感じてしまう人は少なくありません。
特に、仕事に対して真面目な人ほど、
・判断は論理的であるべき
・仕事に感情を持ち込むものではない
・家族を理由にするのは私的すぎる
といった考えを、どこかで正当化しています。
ですが、冷静に考えてみてください。
家族がいること自体が、すでに人生の前提条件です。
その前提を無視して行う判断こそ、
“非現実的”ではないでしょうか?
家族の生活、将来、安心感を考えることは、
気分や一時的な感情などではありません。
それは、
長期的な人生設計を見据えた、極めて合理的な思考です。
生活リズム・健康・人間関係も“条件”

仕事を続けるかどうかを考える際、
本来は以下のような要素も
きちんと判断材料に含めるべきです。
✅ 毎日の生活リズムは崩れていないか
✅ 睡眠や食事、体調に無理が出ていないか
✅ 家族との会話や時間は確保できているか
✅ 職場の人間関係で、慢性的なストレスを抱えていないか
これらは、
「弱音」や「愚痴」などでは決してありません。
働き続けるための“土台”です。
土台が崩れかけている状態で、
いくらキャリアや評価を積み上げても、
いずれどこかで無理が生じ、崩れてしまいます。
にもかかわらず、
こうした要素は評価制度や昇進条件には
ほとんど反映されません。
そのため多くの人が、
“これは仕事の判断材料に入れてはいけない"
“我慢すべきことだ"
と、自ら切り捨ててしまいます。
なぜ、生活に関わる要素は軽視されがちなのか

生活や家族に関わる要素が軽視されやすいのは、
それが数値化しにくいからです。
・年収や役職は数字で語れる
・実績や評価は書類に残る
・市場価値は分かりやすい
その一方で、
・心の余裕
・家庭内の空気
・日常の疲労感
これらは、他人からは見えません。
見えないものは、
「たいしたことではない」と扱われがちです。
ですが、人生は数字だけで成り立っていません。
見えない部分が崩れたとき、
家族との生活はおろか、
仕事もキャリアも、
一気に立ち行かなくなることがあります。
無視されがちな要素ほど、後から効いてくる
家族や生活に関わる問題の厄介さは、
すぐに結果として表れない点にあります。
最初のうちは、
「まだ我慢できる」
「今だけだから」
「落ち着けば何とかなる」
そう思えてしまいます。
ですが、放置していた負荷は、
確実に蓄積されていきます。
そしてある時、
・体調を崩す
・心が限界を迎える
・家族関係がぎくしゃくする
・働く意欲そのものが失われる
といった形で、一気に表面化します。
この段階まで来てしまうと、
選択肢は大きく狭まります。
本来なら、
「余裕を持って考えられたはずの判断」が、
「追い込まれて選ぶ判断」になってしまうのです。
家族・生活を“判断材料として正当に扱う”

ここで大切なのは、
家族や生活を“最優先にしろ”という話ではありません。
そうではなく、
家族・生活・健康・人間関係を、判断材料として正当に扱っていい
ということです。
キャリアや会社からの評価と同じ土俵に、
これらを並べてください。
・仕事の条件
・収入や将来性
・家族との時間
・心身の状態
それぞれを見比べたとき、
今の働き方が本当に合っているのかどうか。
この視点を持つだけで、
「家族を理由に悩む自分は甘い」
という自己否定から、少し距離を取れるようになります。
次の章では、
こうした判断材料を踏まえたうえで、
「辞める/続ける」以外の選択肢を整理します。
二択から離れることで、
判断はもっと現実的で、
あなたに合ったものになっていくはずです。
転職・現職・距離を取る──選択肢は3つあります
ここまで読み進めてきた方の中には、
「結局、辞めるべきなのか」
「それとも、もう少し我慢すべきなのか」
そんな二択で、まだ頭がいっぱいになっている方もいるかもしれません。
ですが、ここで一度、
その前提を外してみてください。
仕事の選択肢は、「辞める/続ける」の二択だけではありません。
家族や生活を考慮した現実的な判断をするためには、もう少し視野を広げる必要があります。
辞める/続ける、の二択にしない

多くの人が苦しくなるのは、
選択肢を最初から二つに絞ってしまうからです。
・辞める=不安定・リスク
・続ける=我慢・消耗
どちらを選んでも、何かを大きく失うような感覚になります。
ですが実際には、この二択は“極端な選択”にすぎません。
仕事との向き合い方には、
強弱や距離感があります。
「辞めるか、全力で続けるか」
ではなく、
「どう関わるか」
「どの距離で続けるか」
という発想に切り替えることで、
選択肢は一気に増えます。
選択肢① 転職活動をする

まず一つ目は、
いわゆる「転職」という選択肢です。
ここで大切なのは、
転職=今すぐ会社を辞めること、
ではありません。
・情報収集だけ始める
・転職市場での自分の立ち位置を知る
・条件の合う求人があるかを見る
これも立派な転職活動です。
家族がいる場合、転職は特に慎重になる必要がありますが、
同時に、「他に働き方の選択肢がある」と知ること自体が、精神的な余裕につながることもあります。
転職活動は、今の職場を否定する行為ではなく、
働き方の視野を広げる、あわよくば環境を変えるという一つの人生の選択肢です。
選択肢② 現職に留まる(形を変えて続ける)

二つ目は、
現職に留まりつつ、
働き方や役割を調整する選択肢です。
「続ける」というと、
今と同じ負荷・同じ役割を
そのまま受け入れるイメージを
持ってしまいがちですが、
必ずしもそうではありません。
たとえば、
・部署異動を検討する
・業務量や役割を調整する
・残業や勤務時間の見直しを相談する
・関わる人間関係を最小限にする
これらはすべて、
現職のまま条件を変える試みです。
うまくいくかどうかは別として、
「調整を試みる余地があるかどうか」を
考える価値はあります。
選択肢③ 距離を取る(完全に決めない)

三つ目は、
あまり語られませんが、
非常に現実的な選択肢です。
それが、
「今は決めない」「距離を取る」という判断。
・仕事への期待値を下げる
・必要以上に踏み込まない
・心の距離を意識的に取る
・次の準備をしながら現状維持する
これは、今の仕事を投げやりにすることではありません。
むしろ、感情が強く揺れている時期に、無理な決断を避けるための戦略的な選択です。
家族や生活を守るために、
一時的に「保留」を選ぶことも、
十分に意味があります。
心が疲れ、迷い、どうしていいか分からない際には有効な選択です。
これがのちのち、冷静に判断できるようになった時点で、①や②の選択肢を取ることにつながる場合もあります。
どれも「逃げ」ではない
ここで、
多くの人が引っかかる言葉があります。
「それって、逃げじゃないの?」
ですが、ここまで見てきた三つの選択肢は、
どれも逃げではありません。
・転職する → 環境を変える
・現職に留まる → 働く条件を調整する
・距離を取る → 判断を先送りする
いずれも、
自分と家族の状況を踏まえた、現実的な対応です。
逃げとは、考えることを放棄することです。
一方で、
悩み、整理し、選択肢を検討することは、
逃げではありません。
むしろ、
自分の人生に責任を持とうとしている証拠です。
選択肢が三つあると分かるだけで、
人は不思議と冷静になれます。
次の章では、
この選択肢を前提にしたうえで、
自分にとって何を優先すべきかを整理する方法を、具体的にお伝えします。
それでも迷うなら、優先順位を紙に書き出してみる
ここまで読んでも、
「まだ迷いが消えない」
そう感じている方もいるかもしれません。
それは当然です。
ここで扱っているのは、
仕事だけでなく、家族や生活を含めた、
人生に関わる大事な判断だからです。
そんなときにおすすめしたいのは、
頭の中で考え続けるのをやめて、一度、紙に書き出してみることです。
収入・時間・心身・家族・将来について書き出してみる

まずは難しく考えず、
紙やスマホのメモに、
次の項目を書いてみてください。
・収入
・時間(勤務時間・家族との時間・自分の時間)
・心身の状態(疲労・ストレス・健康)
・家族(生活・関係性・安心感)
・将来(この先どうなりたいか)
できれば、各項目について、できるだけ詳しく書いてみることです。
この時点では、
「どれが正しいか」を考える必要はありません。
ただ、
今の自分にとって気になっている要素を、視覚的に分かりやすくすることが目的です。
正解を出すのではなく、並べ替える

多くの人は、
この段階でこう考えてしまいます。
「どれを一番にすべきか、選ばなければいけない」
ですが、ここで必要なのは"正解探し"ではありません。
やるべきなのは、
自分の中での“優先順位"を仮に決めることです。
たとえば、
・今は「心身の安定」が最優先
・次に「家族との時間」
・収入やキャリアは、少し後回し
こうした並べ替えで十分です。
重要なのは、
「永遠の優先順位」を決めることではなく、
“今の自分”に合った順番をつけることです。
当然ながら、今後の家族の状況、職場環境の変化などによって、今の順位も変わってきます。
一度言語化すると、判断が変わる

紙に書き出して、
優先順位を並べ替えてみると、
多くの人がこう感じます。
「意外と、自分はもう答えを持っていた」
「何に苦しんでいたのかが分かった」
これは、
頭の中で考えているだけでは起きにくい変化です。
言語化すると、
・自分が無理をしている部分
・これまで我慢してきた要素
・本当は大事にしたかったこと
が、目に見える形になります。
すると、
「辞める/続ける」という抽象的な悩みが、
具体的な判断軸に変わっていきます。
判断は、少しずつ具体化すればいい

ここでも、
すぐに結論を出す必要はありません。
・今は何を優先したいのか
・そのために、何を緩められそうか
・どの選択肢が現実的か
こうした問いに、
一つずつ答えていくだけで十分です。
判断とは、一気に出すものではなく、
整理の積み重ねで自然に浮かび上がってくるものです。
一人で抱え込む必要はありません
ここまで整理してきても、
なお迷いが残る――
そんな感覚がある方も、きっといると思います。
それは不自然なことではありません。
家族と仕事が絡む判断ほど、
一人で考えきれるものではないからです。
家族のことは、誰かに相談しづらい

家族が関わる話題は、
意外と周囲の人には相談しづらいものです。
・家族の生活を軽く扱っていると思われたくない
・配偶者や子どもの話を、同僚には話したくない
・仕事の愚痴に聞こえてしまうのが怖い
その結果、
「これは自分で抱えるべき問題だ」
「自分が決めなければいけない」
と、すべてを一人で背負ってしまいがちです。
家庭の問題 = 自身で解決すべき
というのは常識的にはそうかもしれませんが、
自身で解決すべき = 誰にも相談できない
というわけではありません。
第三者だから整理できることもある

迷いが長引くとき、
多くの場合、問題は「答えがない」ことではなく、
考えが複雑に絡まりすぎていることにあります。
・自身の感情と条件が入り混じっている
・優先順位が頭の中で入れ替わり続けている
・自分に厳しい前提だけが強くなっている
こうした状態では、
どれだけ真面目に考えても、
同じところをぐるぐる回ってしまいます。
ここで役に立つのが、
当事者ではない第三者の視点です。
第三者は、あなたの職場環境や家庭の事情に利害関係がありませんので、
・あなたの立場を否定しない
・家族の事情をジャッジしない
・仕事に対する正解を押しつけない
という面があります。
代わりに、
あなたの話を整理し、言葉にし、
「何が論点なのか」を一緒に確認できます。
これは、
“答えをもらう"こととは、まったく別の行為です。
判断を「預ける」のではなく、「整える」

“相談"というと、
「決断を代わりにしてもらう」
「背中を押してもらう」
そんなイメージを持つ方もいるかもしれません。
ですが、ここでお伝えしたいのは、
そうしたことではありません。
大切なのは、
判断を預けるのではなく、あなた自身が判断できる状態に整えることです。
・自分が何に迷っているのか
・どこで思考が止まっているのか
・何を優先したいのか
これらが言葉になれば、
選択肢は自然と見えてきます。
決めるのは、あくまであなた自身。
第三者は、そのための“サポート役”です。
もし今、
・一人で考えるほど、頭が重くなる
・感情と判断が切り分けられない
・これで合っているのか、不安が消えない
そう感じているなら、
一度、今の考えを話してみてください。
無理に今すぐ結論を出す必要はありません。
👇キャリアの整理・相談についてはこちら
必要だと感じたときに、
選択肢の一つとして思い出してもらえれば十分です。
あなたが、
家族も、自分自身も大切にできる判断に
たどり着けることを願っています✨










