【40代転職で年収アップは可能?】~成功のための戦略と注意点
40代からの転職で「収入アップ」を叶えるために知っておきたいこと

・「40代になっても転職したいけど、年収は下がるのでは…」
・「一応、管理職経験はあるけれど、"専門スキル"に自信がない。。」
・「養うべき家族もいるし、収入を下げるわけにはいかない」
40代になってからの転職は確かに年収が下がるリスクがありますし、
尻込みしてしまう気持ちも分かります。
とはいえ、早期退職を匂わす会社側のプレッシャーだったり、
今いる会社ではキャリア形成が頭打ちになるなど、
転職を考えざるを得ない方もいらっしゃるでしょう。
実際、40代の転職では即戦力や専門性を求められるため、
準備不足のまま転職してしまうと、「年収が下がる」リスクが高まります。
一方で、しっかりとした戦略を持って転職活動に臨めば、
逆に「年収アップ」も不可能ではなく、それを実現している人もいます。
つまり、40代の転職は「準備次第で結果が大きく変わる」のです。
私自身、40代になってから何度も転職を繰り返し、その都度、年収を上げてきました。
今ではブログなどの副業にも力を入れ、歳を重ねるごとに年収をアップさせています。

本業は会社員の40代ブロガー。
これまでに自衛隊や複数の民間企業など、
通算7度の転職を経験し、「人間関係の悩み」など数多くの教訓を学ぶ。
2019年から副業としてブログを始め、
「転職」や「働き方」に関する記事を継続発信中。
この記事では、40代からの転職で年収アップを実現するためのポイントや注意点を整理し、
成功する人と失敗する人の違いを具体的に解説します。
この記事を最後まで読むことで、
・「企業が40代人材に何を求めているのか」
・「年収を上げるために実際に取るべき戦略」
・「リスクを避けながら転職を成功させる方法」
こういったことが明確になり、安心して年収アップへの一歩を踏み出せます。
40代からの転職は決して遅すぎる挑戦ではありません。
むしろ、これまでに培った経験や信頼を武器に戦略的に動けば、年収アップを叶える大きなチャンスです。
40代の平均年収と転職市場の現実

40代の平均年収は国税庁の調査によると約500万〜600万円前後。
一方で、転職によって年収が上がる人もいれば下がる人もいます。
特に40代は「即戦力」としての専門性やマネジメント経験を期待されるため、
準備不足のまま転職すると給与水準が下がるケースも少なくありません。
つまり「40代=年収ダウン」とは限らず、
転職に対する戦略次第でキャリアの再構築も可能なのです。
企業が40代人材に求めるもの
専門性と経験による信頼性

多くの企業は40代の人材に対し、
若手にはない「専門性」や「経験に裏打ちされた判断力」などを求めています。
実務の第一線で培ったスキルはもちろん、
後輩への指導やチームを率いた貴重な経験なども大きな強みです。
学ぶ意欲があるか

「年齢が高い=成長意欲が低い」と見られがちな世代でもありますから、
資格取得への取り組みなど、自己投資を惜しまない人は高く評価されます。
特に新しい技術やツールへの理解があるかどうかは、
知識面でも常に若手メンバーを牽引できる要素となるため、選考時の重要な判断材料になります。
40代から年収アップを実現するためのポイント
ここからは、40代転職であっても年収をアップさせるポイントについて解説していきます。
ポイント❶専門性・スキルを最大限に活かす

今まで自身が蓄積してきた経験やスキルを整理し、
応募先で「どう貢献できるか」を具体的に示すことが大切です。
以下の記事でも詳しく述べていますが、『自己分析』は本当に、徹底してください。
自分自身の強みがなんであるかをよく理解しないまま面接に臨んでも、良い結果には結びつきません。
もしこれまでの経歴と異なる業種への転職を検討するのであれば、
たとえばマネジメントスキルをその業種ではどのように活用できるのか、
具体的な言葉で語れるくらい、自己分析をしておきましょう。
さらに、過去の実績を具体的な数字などで定量的に語れると、年収額を交渉する際にも有利になります。
【転職で失敗しないために】~後悔しない人がやっている『3つの準備』とは?
ポイント❷成長分野の業界・企業を選ぶ

IT・医療・物流・環境エネルギーなど、
成長が期待される業界では人材需要が高まり、年収アップの可能性も大きくなります。
どうせ転職するのであれば、こういった業界そのものが伸びている分野を狙うのも一つの良い選択肢です。
ただし、年収の大幅アップに心を奪われ、
まったく未経験の業種・職種に挑む場合は注意が必要です。
会社が望む成果も出せず、自身の強みすら発揮できない分野にムリして突っ込むことはありません。
それは無謀な挑戦というものです。
私自身、この失敗を経験してます。
『成長分野』ということで個人的におすすめしたいのが、
『国内のデータセンター勤務』です。
AI社会の到来とともに、2025年現在、国内でGAFAMをはじめとした米国大企業群が盛んにデータセンターを次から次へと建設しています。
英語(英会話)が得意な方であれば、こういった大企業に直接挑むのも良いですし、
そうではなくても、ビルメンテナンスの下請け企業に入って、
これらデータセンター内の仕事を請け負うのもアリです。
また、施設の巡回(パトロール)を担うセキュリティスタッフとしての勤務もおすすめです。
これらの仕事は、なにせ契約相手が超のつくほど有名な米大企業ですから、
契約金額も国内の企業とは比べものにならないほど違ってきます。
私は実際、外資系データセンターのセキュリティSV(スーパーバイザー)に転職し、
年収にして500万から600万にアップしました。
ポイント❸資格取得や副業でスキルアップ

各業種に関連する資格を取得することでも年収を上げやすくなります。
なかには取得することで『資格手当』を支給する会社もあります。
私は実際に、英語力を転職の面接時にアピールすることで、
月3万円ほどの『英語手当』を給与にプラスで頂いています。
また、会社から支給される給与だけではなく、
副業にも力を入れ、本業の給与とトータルで年収を上げるという手もあります。
どれだけ力を尽くしても"年収をアップさせる転職は難しい"のであれば、
副業で少しずつ月収を上げていく方が現実的な場合もあります。
副業に興味・関心のある方は以下の記事も参考にしてみてください。
自分の市場価値を客観的に把握し、年収アップの交渉に!

転職エージェントや転職サイトが提供する「年収診断ツール」を活用すると、
労働市場における自分の相場が見えてきます。
そして自身の市場価値を的確に把握した上で『成長分野かつ人手不足』の業界に自分をうまく売り込むことができれば、希望する年収額を面接などで提示し、受け入れてもらえる場合もあります。
『この人物は我が社で活躍してくれそうだな』というイメージを採用担当者に納得させることができれば、
ただでさえ人手が足りなくて困っている会社ほど、こちらの提示額に応じやすくなります。
私は40代半ばにして、同じ外資系セキュリティの同業他社に転職しましたが、
『前職では年収にしてこれほど頂いていました。ですので、この年収を下回る転職は考えていません。他の業種も検討中です。』と面接で伝えたところ、求人票に提示されていた額を大幅に上回る年収で採用いただきました。
転職前の会社でも、自衛隊勤務時のマネジメント経験を面接でアピールし、
『家族を養うためにも年収はこれくらい必要です。』と率直に伝えたところ、
月収45万ほどの管理職採用となりました。
この経験があったため、自分のセキュリティ業界でのおおよその市場価値をある程度把握していたのです。
もちろん、労働市場価値は年数の経過、その時代の成長産業の変化などに伴って変わります。
大切なことは、その時の成長分野を見極め、その中でも自身の知識や経験・スキルを最大限発揮できる業種・職種を見分けて選ぶことです。
40代転職で大切な「優先順位」の決め方

“何を優先し、何を捨てるか"。
「年収」「勤務地」「働き方」「やりがい」、そのすべてを満たす求人はほとんど存在しません。
40代転職ともなれば、複数の条件を満たして転職というのはさらに難しくなります。
どの条件を優先し、どの条件をどこまで譲歩できるかをあらかじめ明確にしておけば、
転職の判断基準がぶれにくくなります。
この優先順位を曖昧にしたまま転職すると不幸に見舞われます。
仮に、せっかく年収アップを実現できたとしても、
たとえば『やりがいを感じない』とか、『自分の持ち味を発揮できない』など、
“年収以外の条件がすべて最悪"なんて状況、嫌ですよね。。
・「年収アップを実現する代わり、月の休みが減ってしまうのは我慢しよう」
とか、
・「年収はあまり変わらなくていいから、今よりもっと通いやすい勤務地がいい」
など、各条件のバランスを具体的に考え、優先順位の折り合いをつけておきましょう。
年収が下がるリスクとその回避法

40代の転職では、即戦力として期待に応えられなければ提示年収が下がることもありえます。
特に「前職と全く異なる業界」へ移る場合は注意が必要です。
ただし一時的に下がっても、中長期的にスキルを磨き直すことで再び年収を上げられるケースもあります。
『いったん年収が下がってもいいから、本当にその未経験業種に飛び込んでもいいのか』、
『その業種にキャリアチェンジするだけの価値を見出せるか』、
そういったことをしっかり自己分析しつつ、
年収ダウンのリスクを理解したうえで「長期的なキャリア戦略」を描くことが重要です。
まとめ:40代転職は「戦略」で年収アップを実現できる

ここまで述べてきたように、
40代の転職は、若手と比べて条件面で不利だと考えられがちです。
しかし実際には、専門性・経験・学ぶ姿勢を武器にすれば年収アップも十分可能です。
・平均年収や市場の現実を正しく理解する
・企業が求める「即戦力」と「成長意欲」を意識する
・自身の強みを活かせる業界・職種を選ぶ
・客観的に市場価値を把握し、年収交渉に臨む
・転職における優先順位を決めてキャリア戦略を描く
・年収ダウンのリスクも視野に入れ、長期的視点で動く
これらを押さえれば、たとえ異業種への転職であってもキャリアの再成長を目指せます。
転職はゴールではなく、理想の働き方や人生設計を実現するための手段に過ぎません。
目先の数字だけにとらわれず、「自分にとって最も価値のある選択は何か」を考え、
次のキャリアを築いていきましょう。
当ブログでは、他にも『転職』に関する記事を複数掲載しています。
そちらの記事群も参考にしてみてください。